世界遺産に指定され、「生きている博物館」とも呼ばれるサナア旧市街。これまで各地で見てきたようなスーク(市場)も、ここではさらに大規模なものが見られます。
衣料、食べ物、生活雑貨にはじまり、ナツメヤシの実、乳香、干しぶどう、水タバコのパイプなどイエメンらしい品物を置いた店、ジャンビーヤ(半月刀)を作って売る無数の店、そして観光客目当てのみやげ物屋も数あります。シャイ(紅茶)を売る簡素な店で休憩し、路上で売られる食べ物をひとつまみ。そうして歩いても歩いても、尽きないかのごとく続いている店の列。この街を、この楽しいスークを極めるのはかなり時間がいりそうです。
店頭で売られる珍しい品々をながめ、熱心に作業に励む職人の横を過ぎ、客引きの誘いをうまくかわしながら、気の向くままにさまよい歩きます。入り組んだ小路で道に迷うこと確実ですが、それもまた楽しいもの。小さな探検気分で歩き回るうちに、ひょいっと知ってる道に戻っていたりします。そしたら再び、新たな眺めを求めて知らない小道に分け入りましょう。