シリア東部の広大な砂漠のなかに、突如として現れる巨大な遺跡、パルミラ。シリアに来たら絶対はずせないこの見どころを訪れようと、隣接する街タドモルに到着したのは夜でした。
「キミ、ベドウィンのテントに行かない?」街歩きをしていると声をかけてきたのが、日本人相手にツアーを行なっている、三輪バイクに乗ったシリア人タカシさん(写真左奥)。本名はちゃんとあるのですがこの名を名乗っているし、この名で日本人旅行者にも知られているようです。
1000円ほどで手を打ち、「ベドウィンのテントで夕食を食べるツアー」に出発。星明りのもと砂漠を進むと、ひっそりとたたずむ大きなテントが現れました。内部に招き入れられると人々が嬉しそうに私を迎え、写真を撮ってと頼んだり、いろいろと質問してきたりします。タカシさんいわく「旅行者は毎回違うテントに連れて行く」。つまり私は彼らにとって、突然現れたお客さん。観光客向けではない、ベドウィンの自然の暮らしが見られるのです。
ベドウィンとは砂漠に住み、家畜のため草を求めて移動しながら暮らす遊牧民のこと。数百頭いるヒツジが彼らの財産で、朝タドモルの街に乳やチーズを売りに行くのだそうです。こんな砂漠の中で水はどうするのかと聞くと、「砂漠の地下には想像以上に水がたくさんあるものなんだ。彼らはその水がある場所をかぎあて、井戸を掘るんだ」とタカシさんは言います。
彼らは見た目も性格も、定住者と全然変わりません。つまりアラブ風の布を頭からかぶり、とてもフレンドリーなのです。とくにベドウィンは子ども好きとのことで、何人かいる子どもが泣いたり笑ったりと、テントの中はとてもにぎやか。2枚目写真の女の子がとくにかわいかったので、ねだられもしないのにキーホルダーあげちゃいました。これでしばらくは、私のこと忘れないでいてくれるかな・・・?