ブラジル北部に広がるアマゾン盆地は、未開発の場所も多く道路がないため、おもな移動手段が船になることがままあります。
旅人にとって、アマゾン川クルーズのもっともメジャーなルートが、ブラジルのベレンとマナウスを結ぶもの。この間は、ベネズエラとブラジル太平洋岸の街を行き来するためのルート上にあたるためです。私もさっそくチケット約5200円を買って、船に乗り込みました。キャビンもあるのですが、私はもちろん安いハンモッククラスです。
好きな場所に真新しいハンモックをつるし、バックパックを柱などにくくりつければ準備は完了。あとはハンモックに揺られて気長に出航を待つだけです。この船かなり小さくて最初不満だったのですが、ご飯もおいしく人もフレンドリーで、予想以上に居心地よい滞在となりました。
出港すると涼しい風が吹き、気分は上々。景色は茶色い川の両側に、木々の茂った平たい陸地が見えているといったもので、始終変化はありません。1日のうちでもとくによかったのが夕暮れ時。西に向かって進んでいるので、いつも川面に落ちる美しい夕日が見られました。その淡い色あいは、まるでここがアマゾンだなんて信じがたいロマンチックな景色を作り出しています。
「なんかちょっとこれ、エーゲ海みたいじゃない?」
かつてパンフレットで見た、ギリシャのサントリーニ島の夕焼けがつい思い浮かんでしまった私でした。アマゾン川でこんなこと思うなんて完全に予想外。やっぱ新婚旅行でステキな人と一緒に来るべきだったかしらね?