路傍の糞の河原へ遠足
ローマ入はフォア・グラ[脂肪質の肝臓]のバイのつくりかたも知っていた。
ガチョウは水につけた小麦で太らせ、最後には非常に美味と考えられていた肥大した肝臓をつくるため、どろどろにした小麦粉、ミルクや、はちみつを強制的に食べさせた。
前述したように、ガチョウは戦争に関連があったのでおびただしいガチョウが殺されて、むし焼きにされた。
シャルルマーニュ帝[七四ニー八一四年]の時代には、ローマ人の「マルスのガチョウ」は、いまでも珍しくない「聖マルティヌス写〃クン]のガチョウ」となった。
ガリア入とローマ人は、.いずれもガチョウ料理をたいそう好んだので、ほかの一日を饗 宴の日にえらんで、この伝統的な食物をつくった。
それは冬至の日で、キ切スト教のク野スマスに相当する。
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いけにえにするため、神殿の中庭で鳩を売る習慣はキリストの時代にもあった。
キリスト教は、のちにユダヤ教から鳩の象徴を受けついで、この鳥は聖霊のしるしとなった。
ほとんどの国や、あらゆる宗教上の信条は鳩の象徴を使っている。
これは、文明の初期の時代にさかのぼって、人間とこの鳥が密接な関係にあったことを示す一つの現れである。
古代における鳩の飼育は、エジプト入、カルタゴ入、ギリシァ人やローマ人のあいだで同じように広まっていった。
鳩舎は一般に高く、捕食者がのぼれないように、ふつうはすぺすべした壁をもつ丸い塔の形をしており、巣づくりのために内側の壁にそってくぼみがあった。
古代ローマの鳩舎は五〇〇〇羽ほども収容できた。
カワラバトだけが料理用に飼育されたという証拠がある。
かれらはニワトリやガチョウのように太らされ、なかに詰めものをして調理された。
太った鳩はニワトリよりも安価であったが、飼育用の品種は高価であった。
もっとも好まれた鳩の種類は、現在でもよく知られている白い羽をもつローマ・鳩であった。
けれども、これは食用のためではなかった。
古代から鳩の愛好家たちは、非常に美しい紋様や印象的な形をした装飾用鳩の飼育について、たがいに競いあってきた。
まるでゴムまりをのんだかのような餌ぷくろをもつムネタカバトは、比較的おそく改良された品種である。
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