路傍の糞の河原へ遠足
、ローマ人はニワトリの地位を引き上げて、予言をする動物の仲間に入れた。
かれらは聖なるめんどり(プリ)を非常に愛して、デルポイ[古代ギリシア中部地方の都市]における聖なるカラスと同じ運命にはさせなかった。
このカラスは殺されて、司祭が、そのはらわたから予言をひき出したのである。
ローマのめんどりは、神託をするとき、たいそう生き生きとしていた。
吉兆をうらなうときがおとずれると、司祭は地面に円を描き、その周囲にアルファベット文字を書いて、その各文字の上に小麦を一粒ずつ置いたといわれる。
聖なるめんどりは、そこで鳥かごから放たれた。
そして、めんどりが小麦をついばむたびに、その文字は注意深く記録されて、最後に答がみちびき出された。
聖なるめんどりは、これからおこる戦闘の勝敗についての予言を常に求められたのである。
ガリア人[仏とその隣接国をふくむ古代ローマ帝国の領土の住民]は、おんどりのもつ男らしさと誇り高さをたたえて、自分たちの象徴とした。
そののち何世紀ものあいだ、おんどりは入間の想像のなかで支配力をもち続けた。
中世のある伝説によると、悪魔は地獄の燃えさかる炎を表す、おんどりの赤い尾の羽で着飾っているという。
ヨーロッパの田舎の方言では、火という言葉それ白体が「赤いおんどり」を意味するものであった。
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キジは不死鳥。
ペリクレス時代(紀元前四九九-四二九年)[古代ギリシァの全霊期]に、二種類のキジがギリシアに輸入された。
その一つは"ファシアノス"とよばれ、黒海の東海岸にあるコルキス地方から輸入された。
もう一つは"テタロス"といい、ペルシアから輸入された。
ずっと後になって、中国からヨーロッパへ数羽のキンケイ[金鶏]の標本が到来して、たいそう評判になった。
非常に珍奇なので、この鳥は不死鳥とよばれた。
もちろん、エジプトの有名な伝説上の不死鳥は、もっとアオサギに似ていたといわれる。
ブリニウス[ローマの博物学者。
二二T七九年]によると、 ローマ皇帝クラウディウス一世は、紀元四七 ウナーラム年に公共広場に「不死鳥」を展示した。
そして、この鳥はきらめく赤い羽、黄色い尾とオレンジ色の尻をもっていたという。
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