緊急地震速報が2007年10月1日から開始された、らしい。これって、かつて昔に夢みられていた未来の道具のうちの一つだったのではないだろうか。ドラえもんの持ってる道具のうちの一つにもこんなのがあったんじゃなかったか(なんかこの手の道具があったと思うが、うむ、思い出せない)。映画「バックトゥーザフューチャーU」に出てくる未来の天気予報は秒刻みになっていた。これも将来はできるようになるかもしれない。だって地震が予報できるような時代になってきたのだ。
とはいっても、地震の緊急な速報なわけだから、本当に緊急、なわけである。地震が起こる10秒前に速報が流れる、というものなのだ。10秒。あまりにも緊急だ。しかし、なまずに頼っていた大昔に比べたらとんでもない飛躍と言える。
しかし、この地震を予知する仕組みは、それほど難しくはない。
地震は縦の波と横の波を発生させる。横の波がいわゆる地震というでっかい揺れのことだ。縦波の方はというと、スピードが速く体感できないほどの微震を出すだけ。なので、これを捉えて地震を予知することが可能なのだ。縦の波の方が10秒速く、届く、という程度のことなのだけれども。
たった10秒先に地震が来るのを知れたからって何ができるのか、という人もいるだろう。私だったら自分の人生を後悔する時間に当てる。もし踏ん張って後悔しても、後悔もできないほどの内容のない人生だったとすぐに悟ってしまったらトイレに飛び込む、くらいのことはできるだろう。みんなは一体どうするかは知らないけれども、気象庁ではこんな風に対処してください、というマニュアルも出していた。
”
緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。緊急地震速報を見聞きしたときの行動は「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。”
地震大国日本とは言っても、万人が地震のプロフェッショナルではないということを認識させられる一文である。地震のない国の人間からみれば「日本人というのはたぶん地震が来ても我々よりは素晴らしい動きを見せるに違いない」とドイツ兵とかは話したりしているかもしれない。しかし日本人であっても地震が来てしまえば何もできないし、地震に対してのプロ意識など誰も持っていないのである。地震に対しては全くの無力、というわけである。
下に気象庁が挙げた状況に応じた安全の確保の仕方を記してみた。
家庭では
頭を保護し、丈夫な机の下などに隠れてください。
あわてて外に飛び出さないでください。
私は完全に外へ出た方のがいいと思っていた。なんで外へでちゃいけないんだろ。私んちのバルサ材の机なんかは絶対に役に立たないから、忠告はありがたく無視して外に飛び出るだろう。
人がおおぜいいる施設では
施設の係員の指示に従ってください。
落ち着いて行動し、あわてて出口には走り出さないでください。
施設の係員の支持に従うというのは確かに統制的にはいいのかもしれないが、私の友人が某有名施設の係員をやっているが、酒が入ってないと禄に舌も回らないヤツなんですけど。時と場合によって、という前提を気象庁はつけた方がいいだろう。
街中では
ブロック塀の倒壊等に注意してください。
看板や割れたガラスの落下に注意して、建物から離れてください。
外でどうやって地震速報を入手するのかわからないが、そんな情報を入手したヤツだけが我先にと安全な場所に避難していく光景しか目に浮かばない。「地震速報がありましたよ、みなさん!10秒後に7度の地震が来ますよ!」なんて叫んでもし地震が来なかったら…と考えるのが日本人という人種なのだ。
山やがけ付近では
落石やがけ崩れに注意してください。
そんな田舎や自然の中で死ねたら本望だ。ほとんどの日本人は街で働くことを強要されている。
地震速報では震度5以上の場合に限り発報しているとのこと。
”現在のところ一般向け運用では、地震波が2つ以上の地震観測点で観測され、最大震度5弱以上と推定された場合に、地震の発生時刻、震源の推定値、震央の地名、震度4以上と推定される地域名を速報を行っている。“
たしかに震度3ぐらいで発報されてもかなわない。日本人は震度5以上でやっとびびるのである。友人の女性で地震が起きると不思議な行動を起こす人がいた。私と彼女の二人で郊外の別荘に行ってたときのことだ。震度3か4ぐらいの地震が起こった。やく10秒ほどの揺れだ。大したもんじゃない。しかし彼女は「地震だ!」とソファから飛び出して平均台を渡るような格好で両腕をあげ、水に漂うコンブみたいにフラフラと揺れ始めた。私が心配な面持ちで「それは…」と聞いても返事はなかった。地震が終わっても彼女は20秒くらいはコンブを続けていた。そのあとはソファにうずくまり1時間くらい立ち直れなくなってしまうのだった。私は隣でそれを見ているか酒を飲むかしかできなかったのだが、落ち着いた彼女に「あの踊りは一体なんなんだ」と聞くと、「私、地震がダメなのよ。ほんとにダメなの。地震がくると、とてつもない力によって私は殺されてしまう、そう思ってしまうの。わかってても、ダメなの。だから、ああいうふうに自分も揺れて地震の揺れを相殺すれば大丈夫かな、って。でもダメね、私。やっぱり地震にはかなわないや」と言うのだった。私はこれに驚いた。たしかに地震は怖いが、こういうふうに地震を捕らえている人がいたなんて。外国のどっか遠い地震のない国へいつか住まわしてやりたい、と本当に思ったほどだ。その旨を告げると彼女は「やだ」と言ってた。
注意!
最近、「市町村の防災センターやマンション管理業者からの依頼です」などと名乗って、「緊急地震速報」の受信装置を家庭へ設置することを行政が義務化しているかのような説明を行い、販売しようとする業者が現れている
とのこと。だまされないよう、近隣の人たちへ速報を出そう。

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