ゼウスの物語

 ゴヤ『我が子を食らうサテュルヌス』

 昔々のその昔……、時の神クロノス(ローマ名サテュルヌス)
と大地母神レアの間に男の子が生まれた。
 名前はゼウス。
  ゼウスは6人兄弟姉妹の末っ子だったが、父親のクロノスが生まれる子供を片っ端から食べてしまうので
母親のレアが「今度こそは…」と思ったのか、生まれるとすぐにクロノスに見つかる前にクレタ島に ゼウスを里子に出した。
レアは手ごろな大きさの石を産着に包んで、クロノスに渡した。
「今度、生まれたあなとの子よ」
 と言って。  
  クロノスは中身も見ずに、飲み込む。
 
 一方のゼウスはニンフ(妖精のようなものと思っていて下さい)に育てられ、
山羊の乳を飲みながらクレタ島ですくすくと育った。
 大人になったら、父を倒し兄姉を助け出そうという目的があった。
 ちなみにギリシャの神様たちは不死身なので、兄姉たちはクロノスの腹の中でちゃんと生きている。
 そして、怒っている。

続く

   




 

 

 

 

 

 

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