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ロラン『アポロとマーキュリーのいる風景』
ヘルメスは生まれてすぐに、アポロンの牛を50頭盗んだ。
しかも、足跡から見つからないように、 牛に麻靴を履かせた(後ろ歩きをしたという説もあったりして……)。
うち2頭を犠牲に殺して、その肉を焼いて食い、残りは洞窟に隠しておいた(こういうのも肉欲に負けたと言うのだろうか)。
キレネ山の洞窟に帰ると1匹の亀を見つけて、甲羅をはがし(そして肉は食う)、そこに牛の腸を7本張り、それが竪琴になった。
一方アポロンは予言の神でもあるので、一発で牛盗人がヘルメスであることをつきとめた。
マイアの洞窟にヘルメスを攻め立てにやってくると、彼は犯行を一切否定する。母のマイアも「生まれたばかりの赤ん坊が牛を盗むはずがない」と言う。
怒ったアポロンは、ヘルメスをゼウスの前に引き立て、牛を返せと言う。
全能神ゼウスは既に事の真相は分かっていた。
ヘルメスに牛を返すように促し、ここでようやくヘルメスはアポロンを牛のところに案内しようとする。
その時、ヘルメスは自分が発明した竪琴を鳴らしながら歩いた。
その音を聞いたアポロンは「牛はいらないから、その竪琴をくれ」という。
こうして、ヘルメスは本意道理に牛を手に入れた。
これ以降、ヘルメスは葦笛を発明してアポロンの牛追いの杖と交換した(この杖は人を眠らせる事が出来る魔法の杖だった)
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不思議な話しかもしれないが、こんな事があってアポロンとヘルメスはかなり仲が良い。
ゼウスはおマセなこの子供を大変気に入り、以後ヘルメスは旅行、通信、商売の神となた。
後年、ヘルメスは冥界に攫われたペルセポネを迎えに行ったり、百目のアルゴスを退治したりと、脇役的な活躍を見せるようになる。
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