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ウォーターハウス「ダナイデス」 仏教で言う地獄に当たる場所が、神話ではタルタロス。 ここには我が子を殺してその肉を神々に供したタンタロスや、女神ヘラを寝取ろうとしたイクシオンなど、フォローのしようがない極悪人が永遠に続く罰を受けている他、ダナオスの乙女たち(50人)もいる。 彼女らはゼウスとイオの子孫にあたる。 乙女たちの父ダナオスはリビアの王。 ダナオスには双子の兄弟アイギュプトスがいて、彼には50人の王子がいた。 双子の父エジプト王ベロスが亡くなった時、双子はその相続権を争った。 どうにも和解の兆しが見えなかったので、50人の王子と50人の乙女たちを政略結婚させようとした。 虫の知らせとでも言うべきか。 ダナオスはこの結婚に不吉な予感を感じて神託を仰いだ。 すると、とんでもない答え。 娘たちは嫁いだ後に殺されようとしているとの事。 ダナオスは娘たちを脱走させた。 父としては当たり前の手段だろう。 しかしペロポネソス半島のアルゴスに逃げてきた娘たちはアイギュプトスの王子たちに捕まった。 結婚式は再現され、王女たち暗殺計画は新婚初夜に決行される予定だった。 しかし形勢逆転。 王女たちは父に言われて結い上げた髪の毛の中に一本の針を用意して、それで婚約者である王子の心臓を刺して殺したのである(一人だけ、父の命令に背いて婚約者を逃がした王女がいたが)。 彼女たちは死後、冥界はタルタロスに下った。 新婚初夜に婚約者を殺した罪で、ざるのような穴が多数あいた壷で永遠に水を汲むと言う罰を受けている。 アテナとヘルメスがダナオスの乙女たちに同情して、娘たちを泉で清めてやろうとしたが、冥府の裁判官がこれを許さなかった。 |
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