| Hans
Holbein the Younger『Tantalus』 ニオベはゼウスの孫にあたる。 彼女の父タンタロスは人間でありながら、神々に寵愛されてオリンポスの宴席にも参加した。 しかしゼウスの息子にしては大変な愚か者で宴席での神々の噂話に尾ひれをつけ吹聴したとか、出されたネクタルやアンブロシアを持ち帰ってしまったとか、いろいろ言われているが、彼の悪行の中でもっとも有名なものは、なんと言っても息子ペロプスを殺害してその肉でシチューを作り神々に饗した事だろう。 こんな事をすればいくら子供に甘い親ゼウスでも怒る。 神々はその肉を口につける前に、人肉だと言うのをすぐに見抜いていたが、ただ一人デメテルだけは気づかずに食べてしまった。 ちょうどこの時、娘のペルセポネがハデスに誘拐されている最中で、そっちの方が気がかりだったからだ。 神々はすぐにペロプスを蘇生させたが、デメテルが消化してしまった肩の肉だけは元に戻らなかったので、その部分だけは象牙で補った。 以降、ペロプスの子孫は肩の部分だけが白いと言われている。 話はここで終わらない。 タンタロスはタルタロスに落ち、未来永劫に続く厳しい罰を受けることになった。 それは池の中に首まで水につかるというもの。 喉が渇いて水を飲もうとするとその水はなくなり、 頭上にたわわに実っている果実は食べようとすると枝が遠ざかる。 この飢えと乾きは永遠に続いた。 |
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ブローマルト『ニオベ族の最期』
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