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FILE87 マメヅタ Lemmaphyllum microphyllum Presl
(ウラボシ科) |
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| 図1 スダジイの樹幹に着生したマメヅタ。 (2002年10月6日) |
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常緑性のシダ植物で、和名の由来は「豆蔦(豆に似た葉をもつ蔦のような植物)」でしょう。一度聞いたら忘れることのない的確な命名です。漢名の「鏡面草」も言い得て妙です。
属名は「皮 lemma」+「葉 phyllon」で、葉が乾いて皮質であるということを表しています。種小名は「小さい葉」という意味です。
宮城県以南から台湾・中国にまで分布すると言われますが、石川県では割に珍しい部類に属し、準絶滅危惧の扱いになっています。加賀・能登の社叢林のタブノキやスダジイの樹幹で時々見ることができます。
今回取材のマメヅタは、能登の社叢林のスダジイに張り付いたマメヅタです。
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| 図2 スダジイの根本に着生しているマメヅタ |
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| 図3 樹幹を覆って上方へ伸びる。所々に胞子葉が見える。 |
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| 図4 一直線に上方へ伸びたマメヅタ |
図5 栄養葉は長さが6mmほどのやや肉質で、互生する。 |
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| 図6 豆のような「栄養葉」の間から、へらのような形の「胞子葉」が立ち上がっている。(2002年9月22日) |
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| 図7 胞子葉の裏側に密集する胞子嚢。 |
図8 胞子葉を横から見た。 |
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| 図9 胞子嚢群。褐色の帯は「環帯」。褐色の網目模様をもった鱗片の破片が見える。 |
図10 根茎に付く鱗片 |
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根茎が分岐しながら長くはい、褐色で格子模様のある鱗片を付けます。せいぜい6mmほどの長さの豆のような葉は繁殖には直接関わりが無く「栄養葉」とよばれ、その間から立ち上がった「へら形」の葉は、繁殖のための胞子を作るので「胞子葉」と呼ばれます。
胞子葉では中肋の両側に胞子嚢群が配列しています。シダの胞子嚢にはよく「包膜」というものがありますが、ノキシノブ属やマメヅタ属では包膜がなく、若い時は盾状の鱗片に覆われているとのことです。図7・9には、鱗片の破片が残っています。
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別称:マメゴケ、イワマメ、マメヅル、イシマメ
方言:ゼニブタ(三宅島)、ゼニゴケ(静岡)、サルノゼニ(和歌山)、ユワマメ(岡山)
出典:木村陽二郎監修. 1996. 図説 花と樹の大事典.
植物文化研究会(編). 425. 柏書房.
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