花模様

ビーンズバッグ(豆袋)

 ビーンズバッグという言葉を聞かれたことがおありでしょうか。
 マクロ写真(接写)を撮影するときには、被写界深度を稼ぐため、絞り値を大きくすることがあります。すると、シャッタースピードが落ちて、カメラぶれを起こしやすくなります。それを避けるため、三脚を使用します。しかし、三脚を使用するとどうしてもカメラ位置が高くなります。脚を平開できる三脚もありますが、それでも20cm以下にすることはなかなか困難です。クロヤツシロランなどの低い位置の花を撮影するときには、三脚はほとんど役に立ちません。また、岩の上など、三脚を立てられないところでカメラを固定したいこともあります。
 そんなときの救世主がビーンズバッグです。
 いがりまさし著 増補改訂日本のスミレの「スミレの撮影」の項に「さらに低い位置にセットしたい時にはお手製の小さな(小豆を入れた)座布団を使ってカメラを半固定状態にする。」という意味のことが書かれています。これが、ビーンズバッグです。
 次のサイトは、市販のビーンズバッグです。ご覧になれば、どのようなものかを理解するのには役に立つと思います。(ここ)

 でも、そんな高価なものを買わなくても100円ショップの材料で自作することが可能です。

 何十年も前から、ビーンズバッグのことは知っており、自作したいと思いながらもなかなか実行できないでいました。名前のとおり「豆」を入れなければならないとの思い込みから抜け出せないでいたからです。じつは、毎年節分の頃になると、「ビーンズバッグを作りたい」と思っていました。腐ると困る。虫が付いても困る。山で遭難したときの非常食になって好都合である。など、いろんなことを考えながら、どんな豆がよいか(安いか)、あるいは野山で何かの種子を採集して袋に詰めるか。袋はどのようにして作ればよいかなど、悩みがたくさんあって実行できずにいました。このほど、kakaku.com の書き込みで、HN「メカロク」さんのブログ「メカロクの写真日記2」を読んで自作に踏み切りました。

 100円ショップで、洗濯ネットを探してきました。平べったい袋ではなく、円筒状のものです。メッシュの細かいものと、荒いものがあり、どちらにしようか迷ったのですが、細かい方がゴミが入りにくいだろうと考えて、細かい目のものにしました。

 豆に変わる詰め物は、先のブログでは「水耕栽培用のハイドロボール(商品名:カルチャーボール)」で、市販のものは「スチロールペレット」です。私は自宅にあった、「パイプ枕の補充用パイプ」を使いました。これなら、豆に比べて軽くて済みますし、害虫の付く心配もありません。

3 完成の姿です。

 一つ誤算だったのは、手持ちの補充用パイプが少なかったので、袋の1/4ほどしか入らなかったことです。もちろん一杯にしたなら、袋の形を自由に変えることができませんから、役に立たないのですが、これでは少なすぎたようです。詰め物が少なかったというのは、袋の大きさに対してですから、もう少し小さめの袋を用意すれば何ら問題はなかったと思います。

 袋を薄く引き延ばすと、低くなります。中身が少なかったせいで、とても薄くすることができました。これはこれで、都合が良さそうです。

 高めにして使うときは、畳んで、中身を寄せれば、好きな高さに固定できます。


 今年からは、ビーンズバッグを使って、傑作写真を大量生産したいものです。本物の豆を入れるより軽くできますので、持ち運びの負担にはなりません。カメラバッグに入れておけば、緩衝材としての効果も期待できます。皆さんも、身近な材料を使い、それぞれの工夫で製作してみませんか。

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花のアイコンは、Flower Icons Site(現在URL不明)からお借りしたものです。

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