言わずと知れたWebブラウザ。
Firefoxは通常バイナリでインストールする人が多いと思いますが、
それには libstdc++.so.5 を必要とします。これはGCC-3.3のライブラリで
GCC-3.4ベースのLFS6.1.1には存在しません。
GCC-3.3をインストールすればこの問題は解決できます。
詳しくは、BLFS のページを参考にして下さい。
ここでは、別の方法でFirefoxをインストールします。
ソースからのコンパイルです。これならば、GCC-3.3をインストールする必要がありません。
まずは必要なライブラリをいくつか入れます。
バージョン管理ソフトウェアです。
今回はFirefoxをCVS経由でダウンロードするので必要になります。
CVS のページからダウンロードします。
インストール方法は通常通りです。
LFS version : 6.1.1CVS : 1.11.21
ZIP のページからダウンロードします。
% cp uniz/Makefile . % make generic # make install
インストール時にエラーが出るかもしれませんが、とりあえず
zipコマンドはインストールされたのでOKとして先に進みましょう。
LFS version : 6.1.1ZIP : 2.31
LFS version : 6.1.1libIDL : 0.8.6
ftp://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/libIDL/ から、最新のものをダウンロードします。
インストール方法は通常通りです。
LFS version : 6.1.1Firefox : CVS
さて、準備が整ったらFirefoxのソースをダウンロードします。
FTP経由で各種リリース版を落とすことも可能ですが、今回はCVS経由で
最新のものを使うことにします。
% cvs -d :pserver:anonymous@cvs-mirror.mozilla.org:/cvsroot login ※ パスワード「anonymous」を入力 % cvs -d :pserver:anonymous@cvs-mirror.mozilla.org:/cvsroot co mozilla/client.mk
まずは上のコマンドで、mozilla/client.mk がダウンロードされます。
次に、mozillaディレクトリに移動してFirefoxのソースをチェックアウトします。
% cd mozilla % make -f client.mk checkout MOZ_CO_PROJECT=browser % touch .mozconfig
.mozconfig を以下の内容で作成します。
mk_add_options MOZ_OBJDIR=$BASEDIR/browser . $BASEDIR/browser/config/mozconfig
$BASEDIR の部分は client.mk のあるディレクトリに置き換えて下さい。
ビルドコマンドは以下になります。
% make -f client.mk build
これで、$BASEDIR/browser/dist/bin/firefox にバイナリが作成されます。
この段階で、バイナリが実行できるかどうか確認してみましょう。
実行に成功したら、インストール作業に移ります。
# make -f client.mk install
環境変数 LD_LIBRARY_PATH に、/usr/X11R6/lib を通すことを忘れずに。
これで、/usr/local/bin 以下に firefox バイナリがインストールされます。
ちなみに、この方法で作成されたFirefoxは
Mozilla/5.0 (X11; U; Linux i686; en-US; rv:1.9a1) Gecko/20060520 Minefield/3.0a1
のようなUSER-AGENTになります。
通常のFirefoxは以下のようなUSER-AGENTを持っています。
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja; rv:1.8.0.2) Gecko/20060308 Firefox/1.5.0.2
サイトによっては「Firefox」の文字列でFirefoxブラウザを判定していますので
それによってうまく動作しないサイトもあるかもしれません。
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