| 営利目的の山採りについて(雑感)
Name:
小山 2005-6-22
水 23:37:56 |
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今回は山採りについて記したいと思います。かなり辛口の意見になりますが、ご容赦を。。。
この件については、以前メーリングリストでも意見を書きましたし、最近もリンク先の伝言板で書く機会がありましたが、文書量に限りがあるため断片的な記述に留まっておりました。
今回は、しっかり書いてみたいと思います。
山採りには、大きく大別して2通りあると思います。
一つは地元の方や、趣味家・育種家・学者さんの方が山から採って来る植物です。株を少量ないしは種子を採集して帰り、自宅や植物園で栽培するというもの。これは遥か昔から続いている園芸文化です。盆栽なども、山採りからスタートすることが大半でした。
いわゆる豊かな山の恵みであり、採集に節度が効いていることから、植物群落に対して採集圧にはなりません。(現在では、それも厳しくなるほど個体数が減ってきましたから、採集は種を選んで慎重に行うことが必要です。)
一方は、業者やその委託を受けた趣味家が行う山採り。
爾後の群落維持などお構いなしに大量に採集します。また、国立公園や指定自生地など、まったく気にかけません。高値で捌けることから、採集も真剣そのもの。趣味ではなく、いわゆる経済活動の一環としての仕事です。これは、おそらく戦後、昭和40年代ごろから目につき始め急速に広がりました。その採集圧によって、多くの植物が絶滅危惧種になったことは、ご承知のとおりですね。
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| 営利目的の山採りについて(雑感)
Name:
小山 2005-6-22
水 23:38:29 |
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なぜ、こんな大量山採りが起きたのかは、全て山草屋、ラン屋や時の雑誌社に責任があります。業者は、普通の園芸店で入手困難な種や変異個体を山採りで集め、それを珍しい株だからと宣伝し、高値で消費者に供給する旨みのある仕組みを構築しました。
日本人の珍奇思考、蘭に対する憧れを巧みに利用したわけです。やがて、趣味家の一部もその経済的な旨みに気がつき、やがて山採りに参加することになります。そして悪循環・・・
今まで事実上の野放し状態でしたが、最近は個体数が激減し、さすがにこのままではイケナイと、行政サイドも重い腰を上げ始めました。
採集圧を心配する学識者や山草会などの趣味家の声が、やっと法制化に結びついてきた訳です。
ここで問題になるのは、その道のプロである業者をどう扱うかでしょう。古くから警鐘を鳴らし続けてきた保護推進派には、一切業者を排除すべきという意見があると仄聞しています。また、業者のノウハウを積極的に生かすべきとの、現実的な意見もあります。
小生は、この特殊化した業界は、過去の反省に立って積極的に植生復帰に努力すべきと思いますが、はたして反省しているのか、という疑問が強くあります。現在でも半分アンダ−グラウンド化して、取引があるようですし、営利目的の山採りは、手薄な取り締まりを知ってか後をたちません。高値で引き受ける業者が依然として存在しているわけです。また、個人がオークション売却する機会も増えてきています。
それはなぜか。この業界では依然として高値を維持しているからです。メリクロンの技術が進んでも、依然として高値を維持しています。高値を維持している限り、この多量山採りはなくなりません。
うちの会社は全てメリクロンです。栽培品です。という企業経営方針。一見、現在の環境保護に即した良心的な方向に見え、耳障りも印象も良いのですが、山採りの温床である、高値維持からは脱却していません。
直接山採り品を仕入れないにせよ、相場形成に寄与し、そこから利潤を得ていることは事実です。
山採り、すなわち採集圧を減らすには、絵に描いたような罰則規定では役に立ちません。業界全体が、山採りしてきても、経済的に利潤が出ないレベルまで価格を下げるべきでしょう。変異個体や風格のある山採り品に、法外な値段がつくようでは、業界としての反省は全くないと判断せざるえません。
このままでは、いずれ採集・流通禁止植物が徐々に増えてくるでしょう。善良な一趣味家が栽培を禁止される植物も出てきます。憂慮すべき非常事態ですね。この他、ブームの影響、登山マナー、環境破壊など、色んなパラメータがありますが、今回は大量山採りの弊害についてのみ記させていただきました。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感)
Name:
おーば
2005-6-23 木 03:38:10/千葉県 |
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お久し振りです。おーばです。小山さんからの辛口意見が出ていましたので、ちょっと気になることを。
最近、もう一つ乱獲の温床になっているものがあります。ネットとテレビです。ネットは珍しいものを珍しいと書きつつ詳細な場所を書いているところがあります。茨城県の某市のサイトなど、希少植物がある場所を字入りで紹介、観光用の材料としています。もともと市の広報に書かれた連載をそのままweb化したものですが、かなり詳細な地名が入っているため、希少種を脅かしかねません。また、素人さんは珍しいものとは知らずに、きれいだからとネットで場所を書いて紹介してしまいますよね。blog全盛の今、誰でも簡単にネットデビューできてしまいますので、自分の書き込みがいかに自然に脅威を与えるのか分からないわけです。知り合いのblogが絶滅危惧種(チョウジソウでしたが)を安易に場所入りで書いてしまっていました。このblogは私が注意する前にいろいろな方からたたかれ閉鎖に追い込まれましたが、このときの情報で業者、あるいは絶滅危惧種ばかりを好む方が動いたかもしれません。
また、四国のある山ではNHKが珍しいものがあると紹介したばっかりにそれを求めた素人がわんさか集まり、山を荒らしてしまったという実例があります。とある掲示板で、地元の方が嘆いてらっしゃいました。
私はもともとフィールドでの撮影がメインで栽培はしませんが、野性蘭に関してはあちこちで盗掘と思われるものに出くわし、撮影機会を逃したことがあります。根こそぎ、ではないので、愚かな愛好者の仕業と思われます。
最近は麻薬よりリスクが少ないので暴力団の資金源に大量な盗掘があるとも聞きます。利潤が出ないレベルまで価格を下げるべき、という小山さんの意見には全面的に賛成です。罰則を強化するより、このような形にしてしまえば珍しいものを求める人間も減り、結果的に盗掘も少なくなることでしょう。
野の花をいつまでも楽しみたい一個人としての意見でした。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
つのっぴー 2005-6-23
木 08:06:39/福島県 |
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おはようございます。
すいぶんディープな話題ですね。こう言った事には
耳を塞ぎたくなるような事が多そうですが、私の近辺にも
あります。
家の近所にある溜池に昔からカラス貝が沢山あり、
タナゴが居たのですが、一時期の農薬使用で殆ど居なくなって
しまったので、親父が数ペア放流した所10年くらい
で結構増えていたのですが、近所のラーメン屋でその話しを
したら、その年のうちに心無い人に取り尽されてました。
もちろん大きいカラス貝もだそうです。親父曰く「これは
商売人だな」だそうです。
近所の別の溜池には、10数年前くらいまでチョウセンブナも
いたのですが、これまた今は居ないそうです・・・。
こういった輩は、一箇所見つけるとその近辺まで根こそぎ
さらって行くのでしょうね。
近所の山では、最近大きめのヤマブキが山取りされているそうです。
悲しいですね。 |
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| 性善説では立ちゆかない(悲)
Name:
小山 2005-6-23
木 08:44:27 |
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おーばさん、つのっぴーさん、おはようございます。
インターネットやテレビ・雑誌といった媒体は、使いようによっては環境保全の大きな脅威になるというお話、納得いたしました。
自治体のHPも、NHK四国も、多くの人たちに素晴らしい自然を紹介したいという性善説だったと思うのですが、もぅこの世の中、性善説では立ちゆきません。
仏教国であった日本は、道徳規範が長らく性善説でしたが、もうそんな穏やかなことは云っていられなくなりました。地域の密着度の高い田舎ではまだまだ大丈夫ですが、不特定多数を相手にする都会では、性悪説でないと安全すら守れません。ましてインターネットでは、押して知るべしですね。気を付けないといけません。
植物に限らず、稀少な魚類・貝類も盗難対象ですか。せっかく復元しようとなさった良心が、こういう形で踏みにじられるというのはとても残念です。これも、高値取引という実体が有るための窃盗でしょう。盗品と知りながら仕入れて販売すれば、故買という立派な犯罪になりますが、取り締まりがなければ立件できません。
そういう治安状況も、背景にあるのでしょう。取ったもの勝ちの世の中になってしまいました。厭世観で一杯のこの頃です。
最小限度の収入を得て、晴耕雨読の日々を送りたいですねぇ〜(爆)
営利山採りは、経済的にペイしないという仕組みを早急に作ることも大切ですが、山の植物・動物は、通常の腕では栽培・飼育が非常に困難であるという事実を、もっと啓蒙することも大切です。
綺麗だなぁ〜と1株堀上げても、まず枯らしてしまうのだ、この野生下でこそ、美しい花に出会えるということを、もっと多くの人に知って欲しいと思います。採取禁止の立て看板では、逆に取りたくなるのが人情。採集されても育てられませんの看板の方が、効果的じゃあないかしらん。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
宮崎 2005-6-23
木 21:16:11/愛知県 |
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小山さんの意見は辛口でもなんでもありません。的を衝いていると思います。また、経済的にペイしない仕組みをつくるということに全面的に賛成します。
ラン科を中心とした山採りは珍品至上主義、山採り至上主義、原種至上主義が根元にあるような気がします。また、栽培が難しいものを栽培するのが園芸的に高級だとか、高価なものを栽培するのが高級園芸とする風潮も一部にあるような気がします。
私としてはランのダンボール栽培とか冷鉢栽培だったかな、このような栽培方法の開発は全く評価しません。というのもこれらは前にあげた主義主張とつながるものがあるためです。
このようなことをやっている人たちからはこんなことを言うと、ものすごい怒りをかうと思いますが、園芸は個人的な趣味の面もありますから、批判はできないでしょう。彼らが私のこのような考えを嫌うのなら、私も彼らの考えは嫌いです。
山草関係の人とは付き合うのを最低限にしています。このようこと以外にも過去に嫌な思い(特にT山草会)を何度かしましたのでもう付き合いたくないというのが本音です。
こんなことを書くと小山さんからこの記事を削除されてしまいそうですね。
個人的には観賞価値が高く、栽培が簡単で、丈夫なものを育種していくのが園芸の醍醐味だと思っています。栽培技術を競うというのは確かに園芸の一部門だと思いますが、それはキクの栽培やアサガオの栽培などの競技であり、盆栽の世界だろうと思います。
これは栽培が難しいからとか、まだ数が少ないから高価だというのは納得できません。栽培が難しいのであればだれでも栽培できるような品種を選抜する、数が少ないのであれば大量栽培が可能になるまで市場に出すのを控えるのが園芸の姿だと思います。
それではお前は山採りをしないのかと問われれば、私ははっきりとすると答えます。野外には育種素材になる原種がまだたくさんあります。ペチュニアのサフィニアだってある原種があったからこそ成立した品種です。
採取するのは枝と種子です。特に種子は最高の園芸素材になります。それと園芸とはあまり関係ありませんが研究用の個体を採集することはよくあります。ただ、このような個体はデータをそろえて筑波などの研究機関、そして理解ある個人で保存するようにしています。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
でらり 2005-6-23
木 21:51:25/秋田県 |
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辛口雑感拝見しました。
ありのままを話そうとすれば、辛口になるのは当然の事で、そこにこそ意味があるのだと思います。
この件に関しては、ある種の蘭が未だに・・・、という疑問を某所で投げかけた事情もあって、私も何か述べるべきと思い、拙いながらも書かせていただきます。
最近は、山採りに由来しないものを扱っている、努力している、とおっしゃる業者さんが増えたように思います。
それはそれで良いこととは思いますが、それを売り文句にするのは果たして本当に感動すべき事なのでしょうか。
大量盗掘しない努力。増殖させる努力。考えてみれば商品を消費者に提供する立場ならば当たり前のこと。
「私のところは潔白だけども他の同業者はやってるかもよ」というスタンスでは、努力の意味を履き違えてるのではないかと、やや疑問に思います。
山採りしていないとして、じゃあなぜこの商品棚に「○○産のなんとか」が存在するのか、そういった説明が出来てこそ始めて努力していると言えるのではないでしょうか。
今、一つの園芸文化が消えようとしている。文化の消失なんて大変な損失ですよね。やはり業者さんには大きな責任と義務があると思います。
同じように消費する側も、業者さんが責任と義務を果たすために本当に努力(安全・安心なものを安価に)をしたのなら、そのような業者さんの取り組みを紹介するなどして応援しなければならないと思います。
因みに私は、今でこそやらないとはいえ、山採り経験者ですし、全ての山採りを否定しているわけでもありません。山菜と同じように自然の恵みを少し分けていただく事が出来るのなら・・・と思っていました。
ただ、山菜も近年は事情が変わり、営利目的の乱獲(特に木本性山菜の新芽をとるためだけに伐採してしまうなど)により、資源量がめっきり減ってしまったのは、山野草と同じように憂える事態です。
いずれも「営利目的」であることに問題が潜んでますね。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
モウズイカ ☆
2005-6-23 木 23:20:54/秋田県 |
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拙BBSへのカキコだけでは理解できなかった小山さんの言い分がやっと理解できたような気がします。
貴重なご意見だと思います。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感)
Name:
setton8@八王子 2005-6-24
金 01:49:06 |
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書き込もうか大分迷ったのですが、しかも、少しピントはずれで
まとめきれていないのですが、少々私見を書かせていただくこと
にしました。こなれていない文をどうぞお許し下さい。
>経済的に利潤が出ないレベルまで価格を下げるべきでしょう
には全くその通りだと思うのですが、稀少品に関する需要はいつ
までたってもゼロにはならないと思います。他の人に差をつけた
いという気持ちをなくすことは容易ではないからです。これは、
個人がその存在だけで意味あるものとして認められる社会になら
ない限り駄目だと思っています。持ってるモノで評価したりされ
たりする間は、珍しいモノを所有する意味も続くわけですから。
おそらくユートピアが実現しないと無理でしょう。
となると、価格が下がった状況を作り出すと同時に、他の方法も
実践されなければと思うのです。ただ、他の有効な方法をなかな
か見つけ出せないのが残念なのですが。
また、今回は「営利目的の山採りについて」が主眼ということで
すが、個人の趣味でなされる山採りについても少しばかり述べた
いと思います。
別の掲示板でも書いたのですが、自然と上手に共存できるのなら
(=根こそぎ採らない、人の手が入ることで維持や保存が為され
るなど)、山採りもそれほど悪くないと思いますが、そういう昔
ながらの知恵というか節度はもうあまりないようですし、また、
自分1人くらいの分ならどうってことないさと多数の人が思って
実行してしまうと、結果的には沢山のものが無くなることになり
ます。
それと、研究・保存のためといっても、誰もがそう言って採れば
やはり同じようになるのではないかと思うのです。(おことわり
させていただきますが、これは決して、宮崎様をはじめとして心
ある研究者の方々のことを指しているのではありません。どうか
誤解されませんようにお願いいたします)
で、何を言いたいのかというと、個人が自庭で楽しむだけだとし
ても、もうそろそろ厳しく制限されるべきではないかと思うので
す。また、研究に関しても、一定の条件が課せられるべきと思い
ます。しかも、認められる場合でも、宮崎様がおっしゃるように
「種と枝」に限定されるべきと思います。
それにしても、こんなに園芸種が次から次へと作出される時代に
なっても、目新しい品種は山採り=自然に頼らなくてはいけない
のでしょうか。多分、新品種開発にかかる経費を考えると、結局
山採りのほうがはるかに安いし、品数も少ないので稀少感を高め
られるから旨味があることが理由だとは思ってますが。
この問題は根も深いし、関わってくる事や人も多数なので、そう
簡単には変わらないとは思うのですが、だからこそ、ことある毎
に、話題にしていかなくてはと愚考しています。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
小山 2005-6-24
金 05:54:48 |
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みなさま、おはようございます
大変重いテーマにもかかわらず、貴重なご意見を開陳下さり
誠にありがとうございます。この危機的な状況、皆様の心配
や園芸のあるべき方向など、それ一つをとっても一冊本が書
けるほど、重要なテーマです。
朝の時間では容易にお返事ができません。日曜日に我ら栽培
者の果たすべき役割や、育種と野生種の関係、コマクサなどの
価格低下など、存念を書かせていただきたいと思います。
これから大船植物園に向かいます。この展示が始まると、いよ
いよ暑い夏が始まりますね〜 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
はまうつぼ 2005-6-25
土 01:52:21/福島県 |
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山取りを善悪で判断したら悪、なのかもしれないけれど、是非で判断した場合、園芸的には是、なんですよね。
たとえば自然界での花色変異、これ、そのまま自然にしておけば大抵は淘汰されてしまいます。
(白いカラスと同じ)こういうのは、例え一個体しかなくても採取されてしかるべきだと思うのです。
それとは別に、栽培品も累代を重ねると繁殖率や受精率が悪くなるため、時々は野生個体の血が必要になるので、
こうした場合の山取りはやはり必要なのかな、と。
遺伝子資源としての自然保護には賛成ですが、それはあくまで園芸家としてのエゴイズムからに他なりません。
少なくとも自分の場合は、ね。 |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
花菱 2005-6-25
土 21:58:46/神奈川県 |
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皆さん、始めまして。花菱です(^^)
絶滅危惧種など栽培禁止で立ちゆかなくなっても致し方ないかもなぁ〜と思ってます。
いまどきご飯の種なら他にもあるだろう(;^^)
署名運動なぞあれば、署名するハズですから。未来遺産としての方が大事ではないでしょうかね〜
販売スタンスは最低限ラインだろうと思いますしね〜差別化って言ったねェ・・・
もちろん我々も(^^;) |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
宮崎 2005-6-27
月 18:54:49/愛知県 |
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はまうつぼさん、こんにちわ。
少し教えてください。
>それとは別に、栽培品も累代を重ねると繁殖率や受精率が悪くなるため、時々は野生個体の血が必要になるので、こうした場合の山取りはやはり必要なのかな、と。
現実問題としてこのようなことはあるのでしょうか?
以前にサギソウでこのような話を聞いたことがあります。しかし実際は栽培を長く続けるとウイルスの被害が著しくなり商品価値が下がるので、親株として採集すると言うのが事実でした。
実生で殖やすために栽培のものと交配して丈夫なものをつくるというのも聞いたのですが、その後音沙汰がありません。
野生の変異個体を採集するのはもちろん賛成です。方法はいろいろあると思います。
山採りというと思い浮かぶのが、昭和40年代後半から始まったエビネブーム、山から採りつくされると、ウチョウラン、イワチドリ、そしてユキワリソウへ。エビネの前はカンランでしたか。
山でほとんど見なくなると実生が出回るようになりました。そしてシダの変異個体やイワギボウシの変異個体のブーム。
今はクマガイソウなどに人気があるようです。でもこれらに共通するのは株が極めて高価だということです。なぜ、そんなに高いのか、技術的に高度だから高くても止むを得ないというのはどうも納得できません。
以上とは少し違うのですが、今、個人的に注目しているのは、ホームセンターなどで安く販売されている山採り品です。
イワヒバ、シュンラン、イワウチワ、ミスミソウなどです。これらはそれなりのルートがあるのでしょうか。 |
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| 園芸と山採りの関係
Name:
小山 2005-6-27
月 19:39:15 |
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こんにちは、
園芸と山採りについて、少し小生の考えを書いておきたいと思います。
園芸品種の元となる育種には、現在概ね3つの形態があります。
1.突然変異の固定
野生下に於ける変異個体採集(山採り)を始めとして、圃場にて同一品種を栽培しているときに出現する変異(芽条変異や枝変わり)、コルチヒンなどのホルモン剤投与や放射線照射による人為的な変異など、古くから行われている育種です。
花色の違いや八重、矮性などはこの方法から多くが作出されてきました。
2.交配
原種や既存の園芸品種を受粉させて雑種を作る育種です。現在最も普遍的に行われる方法で、アマチュア園芸の基本ともいえるでしょう。交配親には優れた親を使うことが効果的で、原種交配の場合は野生している個体を求める場合もあります。特に耐病性や結実性、花の香りなどは、長年育種すると失われやすい形質で、優れた原種の血を再度入れることも良く行われています。ユリやヒッペアストルム、スイセン、キクラメン、バラやアジサイなどなど。。。
3.バイオテクノロジー
ご存じのように、青いバラ&カーネーションなど、遺伝子組み込みによる育種です。近年良く聞く胚培養は、どちらかというと難易度の極めて高い交配作業に使い、メリクロンは試作品種の増殖課程に使われます。
なぜここで育種について触れたのかというと、山採りが無ければ園芸品種の発展はなかったわけで、これからの育種も進みにくいという事を示したかったわけです。かように園芸と野生下の種には密接な関係があるのです。
そして育種は特定の企業の専有物ではなく、園芸を趣味とする全ての人に開かれています。
もちろん、闇雲に野生種を採集して良いという事ではなく、しっかりとした育種目標を定め、原種交配の場合は、可能な限り栽培品の原種を使うなど、安易に山採りに頼ることがあってはならないのは論を待ちません。実際問題として、日本国内では多くの原種が園地にて栽培されていますので、山採りはそう多くはならないと思います。
夕食後に、趣味家としてどう対処するかなど書いてみます。 |
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| 園芸と山採りの関係(承前)
Name:
小山 2005-6-27
月 22:04:53 |
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こんばんは、今日のNHKは久しぶりの動物+植物でした。フクロミツスイとバンクシア、
受信料分は楽しんだかな。。。(爆)
さて、園芸を趣味とする小生の、山採り品や植物購入に対する考え方を記してみたいと思います。育種や販売をなりわいとするナーセリーの場合は、また別の考え方もあろうかと存じます。
小生の尊敬する栽培の大先輩の言葉ですが『1株10万円であっても、育てて10株に分ければ1万円、そして、それを皆さんが10株に増やせば千円。更に増やして同好者に分けてゆけば百円以下。。。』最初の価格に惑わされてはならないということと、園芸植物として優れた個体は、どんどん増やして多くの人たちでその価値観を共有してゆこうという姿勢です。素晴らしい個体ができても、決して商売とはしない、ましてや業者に高値で引き取ってもらう事はしない。同好の人たちと分けたり交換したりする。これこそが趣味人としての立場だと小生も思います。これは有償であっても良いと思います。その個体を栽培し、増殖させたことに対する謝意、すなわち頒布品ですね。今回のギボウシ展示会提供苗も同じスタンスです。
これが、業者の行う高値維持を突き崩してゆく効果があると思います。趣味家が希少種や優秀な品種を種子・株分け・挿し芽で増殖し、同好の人たちにどんどん分けてゆけば、怪しげなラン屋や山草屋に行く必要がなくなります。また、過度の原種偏重や栽培を競う風潮も少なくなってゆくでしょう。
ほしいと思う植物が店頭や通販で高価であることも多いでしょうが、何年か待ってみることを考えてみてはいかがでしょうか。園芸は息の長い趣味ですから、そのうち値がこなれてきます。逆にこなれてこないような植物には、なにか意図的な価格操作があると考え、敬遠するぐらいの気持ちであっても良いと思います。また、栽培してみたいと思う品種は、やがて作場にやってくるものです。
大名園芸、希少珍種を金に糸目を付けずに買い求める。こんな趣味人にだけは絶対になりたくありませんし、そんな趣味人を相手にするような、ラン屋くずれの文士の作文・雑誌など、見たくもありませんね。 |
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| 園芸と山採りの関係(承前)
Name:
小山 2005-6-27
月 22:05:40 |
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拙宅では日本の種や、その選抜園芸品種が少しずつ増えてきました。その多くは山草会の頒布品や趣味家からの譲渡品です。野生の血が濃いことから栽培は気が抜けませんが、特殊なことは行っていません。潅水と施肥のタイミング、気温・地温・通風・日照といった栽培環境の設定など、ごく普通の栽培です。それでも、微妙な管理の違いが作柄を決めることもあり、毎年、一喜一憂しながら栽培を楽しんでいます。
趣味の世界ですから、日本の野生蘭栽培を否定はしません。しかし、その趣味が違法な山採りや窃盗を助長するような購入方法を取るのであれば、少しはコレクションの仕方を考えてほしいと思います。
前の文で、高値維持が営利山採りの温床であると書きましたが、山野草の分野では一部値がこなれて、多くの趣味家が栽培を楽しめるようになった植物があります。それは高山の女王と呼ばれ、長らく栽培が困難だったコマクサです。実生が繰り返され、平地でも栽培ができるように育種され、花色にも変化が出ました。販売単価もかつての高値は嘘のように下がり、1000円程度でホムセンの園芸コーナに並びます。最近の育種情報では、樺太産のコマクサは、北国育ちであるにもかかわらず耐暑性があり、日本産より栽培しやすいそうです。これから更に栽培しやすいコマクサが作出されてくるでしょう。これは、すでに原種栽培ではなく、園芸品種になったと見て良いと思います。
一方ラン科については、交配品種すなわち園芸品種の作出が主流になりつつあります。野生種が乱獲のため採れなくなったための苦肉の策のような感じもありますが、ウチョウランやイワチドリ、サギソウ、エビネなどが、廉価な交配品種を入手できるようになっています。山採り品や高価な原種に頼らなくても、ちょっとした栽培の工夫で楽しむことができますから、花の美しさや季節感の演出に、もっと使いたい植物と思います。
これからも営利山採りはなくならないでしょうが、機会があるごとに厳しい批判を繰り返したいと思います。いつの日か、山の斜面が赤く染まるようなアツモリソウの大群落、沢筋に咲き乱れるコバイモの花々を見てみたいと願っています。
さて、書き終わったから晩酌しましょ〜(嬉) |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
はまうつぼ 2005-6-27
月 23:51:33/福島県 |
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こんばんは〜。
累代の話は少々、表現が適切でなかったですね。
実生繁殖をずっと続ける場合はかまわないのでしょうけど、
ある種の植物では個体数がまとまるとその後は栄養繁殖で供給されていきます。それが一定の期間を経て繁殖率が悪くなったとき(多くは
宮崎さんのご指摘のとおりウィルス感染だと思われますが、その植物の
生理的寿命の場合も考えられます)、新たに更新するための種親が必要になる、ということです。
自身はそういうことを実体験しているわけではないので、(そもそも
そんなに長く栽培をしていない)語るには軽率ですけど、植物でなく昆虫でオオミズアオを飼育していて、累代で3代目の卵は全く孵化なかったことがあり、これをインブリードのせいにして良いかは議論の余地はあると思いますが、なんらかの支障は生じたものと考えています。
(純血種の犬も、ブリーダーのところで結構、廃棄されているといいますしね。) |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
でらり 2005-6-28
火 20:07:07/秋田県 |
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こんばんは。
小山さん、1株が10株、10株が100株。とても簡単な式ですけど、本当にそうですね。
私の場合、小山さんはじめ多くの方の貴重な意見に触れた事は幸運だったと言えましょう。
けれども世の中には「1株が10株・・・」の式に気づかないまま、もしかしたら無尽蔵な山採りに(知らずに)加担している人が圧倒的に多いと思われます。私もあるいはその一人だったかも知れません。
そういう意味では「趣味家の輪(?)」を広げることもまた、趣味家の大切な役割なのでしょう。
タイムリーなことに、先日田舎庭で、おそらく「ヤマアジサイ七段花」の実生の斑入りを見つけました。
八重が咲くのか、斑は固定しているのか、結果は数年先ですが大切に育てたいです。七段花の斑入りなど、別に珍しいことじゃないのかも知れませんが、自分にとっては貴重な体験です。
いずれは10株にして配布・・・(笑) |
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| Re:
営利目的の山採りについて(雑感) Name:
小山 2005-6-29
水 09:17:01 |
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でらりさん、おはようございます。
斑入り植物を愛でるのは、日本の園芸文化ですね。交配親は山採り変異個体であることが多いのですが、その後は実生や挿し芽で増殖されて、多くの園芸家を楽しませてくれます。
画像の個体は、チゴユリの選抜品で‘黄金月’といいます。後冴えの美しい斑入り葉で、秋田県にて採集されたものです。先輩の山草家に二芽分けていただきました。これから拙宅でも増やして、広げてゆきたいと思います。
山野草の世界では、特に産地や育成者の経緯を大切にします。自然の植物を栽培化するわけですから、こういった情報は大切です。しかし、産地名を聞いて、それを採りに行こうと考える趣味人も出てくるのも事実。育種自体は全ての人に開かれていますから、一概に採っては行けないとも云えません。ここが個人レベルでの山採り対処の難しいところです。先人には許されて、なぜ私たちは駄目なの、育種は一握りの人の特権なの、と云われると、小生は困ってしまいます。。。
山採りとはそう簡単なものではありません。未知の山や渓谷に入るため、踏査・登山の経験も必要ですし、植物に対する豊かな知見も求められます。もちろん地権者や自治体等の許可も得なくてはなりません。また、個体変異自体を求めるには、一度の入山では困難で、何度も何度も足を運ぶ必要があります。
ですから、趣味家の山採りには大変な努力と費用が必要ですから、同好の方が増やした個体を分けてもらい、交配親や株分けの親として使った方が良いと思います。
育種素材を山に求めるのであれば、自然下の植物を維持栽培できるだけの知見と能力を持った上で、しっかりとした育種目標を持なければいけません。ただ綺麗だからと摘んでしまえば、単なる植物採集のお遊び(夏休みの宿題:笑)になってしまいます。
ましてや登山道の植物は、そこを利用する大勢の人たちの共有物です。勝手に採ったり踏み荒らしてしまえば、登山道の価値が下がります。自分だけ美しい草姿を見られればよいでは、その人の見識が問われますね。 |
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