アマリリス・ベラドンナ Amaryllis belladonna L. |
ケープ州原産の代表的な秋咲きケープバルブです。 自生地は冬季雨が多く、夏季に乾燥する地域で、冬〜春の生長期には水分を好むようです。 なお、植物分類学では、近縁であるブルンスビギア属に入れられる場合もあります。 Syn.Brunsvigia rosea (Lam.)Hann. この理由は、生長や開花、花の構造が良く似ていることと、ブルンスビギア属の種と本種が、容易に受粉して結実することが挙げられています。 春に咲く南アメリカ生まれのアマリリス(ヒッペアストラム属)とは、属が違うので和名では本物のアマリリスと云う意味で『ホンアマリリス』と云います。 また、英名からベラドンナリリーとも呼ばれ、夏植え球根として流通しています。 1.花着き 植えて3〜5年ぐらい経つと、秋に花芽が1〜2茎ぐらい上がり始めます。 運が良いと、植えた最初の年の秋9月に、芳香性のある花が開花します。 基本花色は、ピンク花〜ピンク白複輪花ですが、白花選抜品種もあります。 また、ハンニバル系と呼ばれる個体選抜された園芸品種もありますが、日本 では品種を区別せずに、ベラドンナリリーとして販売されています。 2.強さ 暑い夏は休眠します。冬は常緑で、関東のベランダなら問題ないはずです。 本種では、害虫・病気は特に見当たりません。 3.容器栽培での開花性 球根が大きいので、大型の容器を用いるのが肝要です。 1球あたり最低6号深鉢でしょうか。休眠している夏に、2年ごとの植替えを して、鉢を1廻り大きくしてゆきます。 鉢植えだと、庭植えより開花性はどうしても低下します。 4.球根の大きさ 成球は直径6cm、高さ8cmぐらいでしょうか。やや大型の丸い球根です。 9月に抽台する花茎は、約40〜60cmと高性です。開花の後に革紐状の葉 が展開すると、直径&草丈30cmぐらいになります。 なお、花茎には空洞(中空)がありません。ヒッペアストルム属との大きな違い です。 5.増殖 植え付けて5年ほど経つと、自然に分球して子球が分離します。夏季の休眠時 に掘り上げて増殖します。 また、自家受粉で容易に結実しますから、採り播きで実生栽培が可能です。 開花までは5年以上かかりますが、個体差が出て楽しいものです。 |
丈夫な球根植物ですから、枯らすことはまず無いと思いますが、開花が気まぐれなので気の長い方向きの園芸植物ですね。じっくりと養生です(笑) なお、この開花率の低さを改良するために、日本のナーセリーでは花着きの良い品種が実生選抜されています。今後販売されてゆくでしょう。 |
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基本的な花色です(タキイ種苗より平成9年購入) |
| 園芸品種の‘夏桜:Nathuzakura’ |
淡いピンク花の個体(花の大和より購入) |
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