イトヒバ
庭木としてよく使われ高さが15mくらいにもなる。
枝が細長く糸のように伸びて垂れるのでこの名がついたが、元はサワラの変種。
生育力もあって枝が茂るので、まめに手を入れると姿の良い樹形に仕立てられるので
やりがいがある木だが、松の手入れのように細かい手作業になる為、
根気よく鋏んでいかなければならない。
まあ、どんな木でもそうだが根気良く丁寧にやればそれに比例して木の方もそれに応え、
格好よくなってくれる。
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| 施工前 | 施工後 |
紹介しているイトヒバはオウゴンヒヨクヒバ(イトヒバは比翼檜葉とも言う)で
葉先が黄金色になる品種である。
枝が鬱蒼と茂っていたので入った時期が5月の下旬で土用にまた伸びる為、少し強めに剪定した。
剪定時期は、5月から11月頃が適期で、冬場寒い時に強い剪定をすると枯れてしまう。
ヒバ類は、特に強い剪定(刈り込み)は嫌うのでまめに伸びたら刈るように心掛けたい。
しかし庭木として単植で使うイトヒバは、あまり刈り込む木ではないので伸びた枝を元から切って
小枝を残して仕立てていく。

イトヒバの作業風景
イトヒバは、その枝が下に垂れて形を成すのが特徴なのでその特長を生かして形を整えて
やらなければならない。
伸びてる方向と残す葉の量。全体のバランスを良くして切っていかなければならないので
素人さんには慣れないと難しい庭木の1つかもしれない。
だが、初めの内は数多く手入れをすること。良く考えて、ゆっくりでも良いから鋏みを入れて(たまに失敗しても良いという気持ちで)いけば次第に切るポイントが見えてくるはず。
兎に角、どんな庭木でもそうだが「失敗を恐れていては進歩が無いぞ」
「思いっきり切る時は切らなければ」と従業員にも言っている。
大丈夫、生育力の強い木はまた新しい枝が出て伸びるから。

まずイトヒバは剪定鋏よりも木バサミ(植木鋏)を使う。
たまに太い枝を切る時以外は、木バサミで細かい枝の中に刃先を入れてやらなければならない為。
細かい剪定作業をする時は木バサミが良い。
そこでイトヒバを切るポイントは、
@太い枝を切って細い枝を残す。
A上に向いて伸びてる枝は切る。
B細く下に垂れてる枝を大事にする。
C幹元近くにある枝は全て切る。
D枝数が少なく、太い枝を切ってしまうと枝先に残る枝葉が無くなってしまう場合は元から切らずに
詰めて切る。
E詰めて切る場合は、手前に向いてる葉を残して切るようにする。
F全体に枝が多い場合は幹元から剪定鋏或いはノコギリで切って枝数を少なくする。
G枝同士がくっつかないようにメリハリをつけてやる。
といったところが主なポイントだろうか。
イメージとしては、「川の流れにある平たい石から水が均等に流れて細流をつくる」もしくは
「白糸の滝を枝毎に作っていく」という自己流の表現ではこんな感じかな。
あまり文章表現力というものが無いので分かりづらいかも(^^;....
兎に角、細かい枝がサラっと下に流れるように作る。
そうすると柔らか味が出てイトヒバの特性も生きてくる。ヒマラヤスギも然り。
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| 太い枝を元から、または葉を残して 詰めて切って整えていく |
交差枝はどちらかを取る どちらを残すかは全体の バランスを見て |
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| 施工前 | 施工後 |

枝毎に作っていくので時間は掛かるが、出来上がったイトヒバは清清しく綺麗。
全体の樹冠も整えなくてはならないので取り掛かる前に出張った枝は詰めておく。
それからもう一つ、
「1つの枝に近づいて夢中になって作業をしてると、全体のバランスを見落としがちになってしまうので、
たまに木から離れて全体を見てみるのも大切な作業である」