館山  館山港 


夏休み館山の親戚のうちに行楽を兼ねて、堤防釣りに行ってきた。
あくまでも家族サービスが主なので1日中釣りというわけにはいかなかったが、朝マズメと夕マズメだけ
やらせてもらい、昼間は何処かに連れて行くという条件で楽しませてもらうことにした。


第1ラウンド(8月20日朝、中潮)

18日から19日にかけて台風13号が関東に接近するというニュース通り関東の天気は、雨が強く降り
時折風も強まって、とても釣りどころではなかった。
20日は台風も過ぎ去り穏やかな晴天になったので、朝5時から館山港の船着場に親戚の「おじちゃん」と
ウキ釣り用とサビキ釣り用のタックルを持って行ってみた。
早くに釣り座を確保しようと思ってたのだが、少し寝坊をした為、船着場に到着した時は、地元の人達が
既に竿を出して竿を降りこめるスペースを探すのに多少時間が掛かったが、そこは、地元同士の
おじちゃんの顔でなんとか場所を広げてもらい、釣り開始。


朝日が眩しい館山漁港


前日の台風の影響かまだ少し波も高い。
潮の流れも速く、ウキが手前に流されてしまう。
「たまにソウダガツオが回ってくるから」とおじちゃんの言葉に心を動かされ、仕掛けは3号のハリスで
ドデカイ棒ウキをつけてチョイ投げしてみる。
ソウダガツオは、ヒラソウダとマルソウダがあり、ここで釣れるのはマルソウダだ。
地元の人達は、「マル」と呼んでいる。
マル狙いの竿を持つ横でおじちゃんは、アジ、イワシ狙いのサビキ仕掛けにカゴを付けて垂らし、
コマセを蒔く。

「ふぁ〜〜」
アクビが出てくる。何のアタリもないのだ。
周りの人達も「だめだコリャ」と言いながらサビキ仕掛けをシャクル手を止め帰り支度をしだした。
どうやら潮の流れが良くないらしい。

海釣りは、「一に場所、二にエサ、三に仕掛け」と言うが、自分としては、「四に潮」を付け加えたい。


プァーーン


漁船も着いて釣り場が狭くなったのも併せ、1時間足らずの釣りで竿をたたむことにした。
今日は、鴨川シーワールドに連れていくことになってるので、帰ったら再びここで夕マズメを
やってみることにする。


周りの人達も竿をかたずけ始めた 家に帰る前に自衛隊横の堤防に寄って
みたらルアーの若者数人。
やはり釣れてないとのこと

〔結果〕

ボウズ。アタリすらありませんでした。
第2ラウンドに賭けてみます。


第2ラウンド(8月20日夕、中潮)
鴨川シーワールドで疲れた体にムチ打って、朝方やった船着場へと行ってみる。17時。
「潮周りからして夕方もダメだぞ」と言うおじちゃんの言葉に「まあ行くだけ行って見ましょう」と言って
誘い、今朝より少し場所を変えて小物狙いでウキ釣りにハリス1号でやってみることにした。
コマセを蒔いてヘチあたりに投入したが、アタリなし。
2間ほどのところにポイントを変えて暫しアタリを待つことに。

なかなかアタラないのでタックルボックスに腰掛けてウキをボーと眺める。
「あー今晩のおかずはなんだろなー」などとたわいも無い事を考えボーと眺める。
釣れてないと釣欲よりも食欲の方へと移行する。
とその時、

スススーーーッ
突然玉ウキが海中へ沈み消えてしまった。
慌てて竿を持ち上げる。しかし竿は竿尻まで曲がりその魚はどんどん海の中へと泳いでいく。
「竿をもっと立てて!」
おじちゃんの言葉で竿を立てようとしたその時
プッツーン
なんと渓流釣りで大物が掛かった時のように竿を寝かせてしまったのだ。
海では、そんな小細工など通用しない、竿の強度と糸の太さを信じて引っこ抜かなければいけない
という事を後でおじちゃんに言われた。

「それにしても何だったのだろう」と言うと「マルだな、ありゃー」とおじちゃん
なんとソウダガツオが回ってきたのだ!
1号のハリスが切られてしまったので、ハリスを2号に替えて投入して暫くして再び
ススーーーとウキが沈み込む。
「今度こそは!」と竿を立てて持ちこたえる。
「おじちゃん、竿折れるよコレ!」「ちょっと待ってろ、今網出すから」とタモを出そうとしたその時、
またしてもプッツーン

なんと2号のハリスまでも切っていってしまった。川では信じられない事。
そして、おじちゃんの竿にもソレが掛かった。
回遊魚は、回ってきた時に入れ食いになり、他へ行ってしまったら信じられないくらい静かになる。
今は、まさに勝負の時間帯。
右へ左へと逃げ回る。凄い引きだ。
しかし暫くして77歳の細身の体でソレを引っこ抜いてしまった。
おじちゃんのハリスは、3号だったのだ。


おじちゃんが格闘しているところの水面をパチリ!


釣り上げたソウダガツオ(マルソウダガツオ)


自分も急いで糸を3号に取り替える。気持ちが焦ってなかなかヨリモドシに結べない。
その間、おじちゃんは、2本目のマルを上げた。
ようやく糸を交換して仕掛けを投入した時は、カツオの群れは何処かへ行ってしまった。
ほんの一瞬の出来事だった。



その後は、小魚も釣れないで辺りは暗くなってきてしまったので、ここで納竿。
結局、糸を切って逃げたマルは、3本。
くやしいなー。初めから3号にしておけば良かった。
釣りは、今日はダメだと思ってやると案外魚が掛かり、よしっ釣るぞと意気込んでやってる時は
釣れなかったりする。
本当に釣りは、思ったようにはいかないものなんだと痛感して、ウキが見えなくなってしまった
船着場を後にした。


〔結果〕

またまたボウズ。明日の朝に賭けてみます。


第3ラウンド(8月21日朝、中潮)
このままでは、ボウズで帰る事になってしまう。
翌朝4時に性懲りも無く船着場へと向かう。
「また行くのか」と言いながら一緒に付き合ってくれる、おじちゃん、「貴方も相当な釣りキチですね」と
心で思い、「スミマセンねー」と言って餌とコマセを買いに釣り具屋へ案内してもらう。
「今日は釣れるよ」と言う釣り具屋のオヤジの言葉を信じて、今回はアジ狙いでコマセカゴを付け
ウキ釣りにてスタートしてみよう。
(アジも良い時は1束釣れるという情報から)



まだ日が昇る前で薄暗い中、なっなんと地元?の釣り師が既に竿を振っている。
なんとか空いてる所を見つけて仕掛けを投入。
しかし一向にアタラナイ、釣れない。両隣の人は7本針のスキンかハゲ皮のアジサビキ仕掛けで
時折ギラ(ヒイラギ)やイシダイの若魚シマダイ、ウルメイワシを交えてアジを釣っている。
針1本で中ドオシのウキ付けで狙うのは、メジナか良くてクロダイ。
やはり、アジはサビキかー。
タナを替え、針を変え、餌(オキアミM)を小まめに交換しながら、ようやくシマダイをGET。
これでなんとかボウズは免れた。

その後立て続けにシマダイを釣り上げる


明るくなり始め、周りの人達から「ワカシが来たぞ」と言う声で沖のほうを見てみると
バシャバシャという音を立てながらこちらに向かってくるではないか!
凄い数のワカシが向かってくる。
皆投げ釣りのタックルに持ち替えて群れに擬餌針(弓ツノ)を投げ出した。
さすが地元の人は、対応が早い。
ポンポンとワカシを掛けている。
突然のワカシの来襲に思わずギョ(魚) そこらじゅうに放り出されたワカシを
ちょっと失礼と1枚パチリ

こっちは投げのタックルを持ち合わせてないので小物狙いでやっていると、シマダイに続いて
メジナも掛かるようになってきた。
「いやいや、これでどうやら満塁。ここらでドカーンとデカイのが釣れれば、逆転満塁ホームランだな」
と勝手に思い込んで硬い竿に3号のハリスを付けてオキアミのLを丁寧に尻尾から刺す。
無いかもしれないが、ソウダガツオが再び回ってくることを願って。

今日は9時半頃が干潮(久里浜の潮時表による)なのでその1時間前に、もしかしたら来るかもしれない
とおじちゃんが言ってた言葉を信じたのだ。
そして、それは的中した。
ワカシを釣ってた人達にマルがかかり出した。
そしてマルの群れは、だんだんとこちらへ近づいてきてるようだ。

おじちゃんが、仕掛けを入れたまま別の仕掛けを作っているその時、おじちゃんの竿に何かが掛かった。
映画「ジョーズ」で樽を引っ張りながら泳ぐシーンがあったが、
まさにそれと同じ様にウキが沖へと流されていく。
慌てて竿を取ってみると、何かが掛かり引っ張られる。

「来たー」
おじちゃんの声が黄色い。

「マルの群れだー」
周りの人達の竿が大きくしなっている。
ソウダガツオが回遊してきたのだ!
おじちゃんの竿に掛かったマルは、小物狙いの0.8号の糸をいとも簡単に切って逃げてしまった。

「ようし今度こそ!」私のは、さっき3号に替えたばかりなので安心だ。
水の中を見ると堤防のヘチまで来て凄いスピードで泳いでいるのが見える。

ギュイーーン

掛かった!

隣の人の仕掛けと絡まないようにする為にも即引っこ抜かなければ!
「ムンッ!」
力で抜き上げた。
やったぜー!
しかしうれしさに浸っている暇は無い。
すぐさま仕掛けを投入して手返しよく釣っていかなければ群れは居なくなってしまう。
周りでも40cm近いマルをどんどん釣っている。
テレビで漁師がカツオの1本釣りをするのを見るが、正に今その光景になっている。
おじちゃんは、竿を出さずにこっちに何かアドバイスをしてるようだが、もはや私の耳には、入ってこない。
我を忘れてガムシャラに釣り上げる。釣り場は、今や狂喜乱舞と化して、皆釣っている。

「よしっ次!」
クーラーにマルを突っ込みすぐさま仕掛けを入れる。
掛かる、抜く、仕掛けを入れる、掛かる。
入れ食いだ!
何のためにそんなに釣るのか。それだけの魚を持って帰れるのか。
今は、そんな事は、考えていない。とにかく敵のように釣りまくる。

どのくらい経ったろうか。修羅場と化した船着場で

ポワーンと船の汽笛?の音がした。
「船が入ってくるのでどいて!」漁師の声。
漁船が船着場に着こうとしていた。
その合図が狂乱になって釣っている自分、いや周りの釣りキチ達の終演の合図となった。
どこかで自分も止めたいと心の隅で思ってたが、きっかけが見いだせずにいたので
これが良いきっかけになったのかもしれない。
こうして忙しく漁のような釣りは終わった。
凄く時間が長く感じたが、実際はほんの30〜40分だったようだ。
しかし、面白かった!!


     


〔結果〕


冷静さをなんとか取り戻して、数えてみるとマルソウダガツオ11本、(他メジナ2匹、イシダイ3匹)
釣り上げたのよりもバラシがそれ以上にあったので上手い人なら30本は釣ったかも。

いやー最終日になってようやく良い釣りが出来ました。自分にとって最後の最後で逆転満塁ホームランを
打った感じでした。
マルソウダは、ヒラソウダに比べ刺身の味が落ちる(というか下手すると中毒をおこす)ので
焼くか煮るかした方が良いそうです。




館山港の魚達へGO!

写真は、まだこちらにも有ります





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