植生基盤工事
(中央自動車道八王子ジャンクション中その3工事)



圏央道八王子ジャンクションの開通工事は着々と進んでいる。
小仏トンネル手前の下り線で遮音壁に這わせるツルものを植栽するための
植生基盤作りの工事をしてきた。
(今回はスーパーゼネコンからの直の仕事)

主に高所での作業のため命綱を張り渡し、それに安全帯をくくり付けての作業が続いた。
8時からの朝礼でも「高所での作業のため安全帯着用の徹底」と高台に乗っての発言が多かった。
他に安全注意事項として
「吊り荷の下に入らない」「手元足元の注意」「重機旋回範囲内立ち入り禁止」等等
建設現場では兎に角安全第一。安全を優先しなければならない。
これは当たり前のことだが、その当たり前のことが作業に熱中すると中々実践できない場合がある。




東京方面を臨む下り線9番ゲート

植生基盤工といっても様々な工法があるが
今回の施工手順としてザッと記すと

路線脇に設置された植栽桝に透排水フィルター「ヘチマロン」を据付け
透水シートを貼ってから軽量人工土壌「ビバソイル」を敷き均す。
そして最後にチップを敷いてマルチングをする。
それに遮音壁が出来てからナツヅタ等のツルものを植え込むというもの。
今回は、遮音壁がまだ設置されてないのでポットものは植えてない。
植栽は、4月下旬の予定。



 


1.3m〜2.2mくらいの桝のなかにヘチマロン(プラスチック立体網状成形材)を据え付ける。
ヘチマロンは、新光ナイロンが開発した様々な用途のある排水材で
今回は導水孔に導くための導水管の役目として使った。



 
ヘチマロン


ヘチマロンは、極細のストローのようなパイプが寄せ集まったもので
ノコギリでも簡単に切断できる。
(竹挽きノコのような目の細かいノコだと綺麗に素早く加工切断が出来る。)
各桝に合わせて現場で切っていき嵌め込む。



ヘチマロン設置後


次に透水シートを貼る。
透水シートも各メーカー様々なものが出ているが
ここでは、根の張るのを防ぐとともに浸透性に優れたものを使用した。
メーカーは・・・・・忘れてしまったが。


 


透水シートの上に軽量人工土壌を30センチほどの厚さで敷設していく。
人工土壌もまたメーカーによって色んなものが開発されているが
今回は、JHの指定で東邦レオ「ビバソイル」を使用した。
設計数量が46m3なので「フレコン」という1m3の大袋で取り寄せる。
つまり46袋。15tトレーラー3台で運んでもらった。
軽量・・・というがフレコンだと結構重い。
ユニックで荷台に吊り上げてから開封し「み」で入れていく。
桝の中で作業する者は安全帯を着用する。



 
ビバソイル


肥効は、窒素分は多いけど燐酸分は少ないらしい。
他メーカーの「草花名人」や「ケイソイル」と比べると肥効面では劣る。
比重も重い方だ。
しかし保肥力は高いことから肥培管理をしっかりすれば良い。
今回は、日本林業肥料の「マウントキング」や「丸山1号」などの固形肥料を与える設計。



 


ビバソイルは、礫状なので風散、飛散の防止になると同時に
汚れも付き難いので、雨の日でも構造物を汚さず作業が出来る。
実際、雨の日も作業したがやり易かった。



 


ビバソイル46袋を高速から搬入する。
以前高速上での作業場への入り方は、「施工状況」でも書いたので省くが
運送屋さんに回転灯を取り付けてもらい八王子インターからガードマンへ
事前に連絡してもらってから進入してもらう。
積みおろす場所が限られているのと早急に車を出すため1時間おきに1台ずつ来て貰う。


 
ビバソイル搬入状況






ヤシマットとフェンスを張った下部にもツタを這わせるため
パーライトとJHが製造する「ハイウェイ堆肥」を混入して攪拌する。


 







ハイウェイ堆肥は、河口湖インターにあるJHの圃場まで積み込みに行く。
倉庫には何千袋と積まれたハイウェイ堆肥。


 




高速道路法面で刈った雑草のみをチップ化し
パーライトを混ぜて発酵させたもので
植栽やマルチングなどで使われている。
謂わば高速道路上の草は「完全リサイクル」されているのだ。


 
ハイウェイ堆肥(ススキは、どうしても発酵分解せず残る)


 
パーライト(正式名:ホワイトロームTC 4〜25mm粒)



最後に現場で伐採された木々のチップをマルチングとして敷き均す。


 


現場に積まれたチップを0.4m3のバックフォーでトラックに積む。
それをモッコに入れて吊り下し敷いていく。

 


本来なら地被植物を植えてから敷くのだが、工程の都合で先に敷いた。


 


これで500m以上ある植生基盤が完了した。
後は、遮音壁が設置されるのを待つだけ。






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