植栽工事など
  (慌しい年度末工事)



毎年のことだが、年度末は慌しい。
造園工に限らず土木や建築も同様で、今盛んに道路の補修や埋設工事等で
一般道の規制も多い。

外仕事は、工程が天気に大きく左右されるので
今年は暖冬で雪が無かった分捗ったほうだ。


今月は、予定を記すホワイトボードに植栽工事と管理工事が交互に書き込まれていった。



まずは街路樹植栽工事。
高木は、カツラを。低木はオオムラサキツツジを新しく出来た道路の両車線に植え込む。
出来たばかりの植栽桝に客土(黒土)を入れるところから始まる。

ここの現場監督は、若くて可愛い女の子だった。
俄然若い衆も張り切る?

カツラは、ニ脚鳥居の添え柱付き。
つまり6尺の白丸太で鳥居を作り、樹木に沿わせて4mの丸太を立たせる。
最近の支柱は防腐剤加工したものを使わなくなった。



高木が終わるとすぐに低木を植え込む。
今時の材料は、すぐに植えないとすぐに萎れてしまう。
ここは、6株/uの計算で数を出してある。
H=0.4 W=0.4のオオムラサキツツジなので、ほとんど密植状態。
水は、近くで取れないので予め前日に弊社でタンクに汲んでおいた。
それを動力噴霧器で灌水する。

最後に飛び出てる枝をつまんで完了。
最終日は、暗くなるまで作業し仕上げてきた。



某河川敷の橋脚補強工事に伴う芝張り工事。
野芝を3100u近く貼る。



この時は、応援の業者も頼み大勢で仕上げていく。
荒整地を土木屋さんにしてもらい、仕上げの整地をかけながら貼っていく。

芝生を運ぶ人。芝が括り付けてあるヒモを切っていく人。芝を貼っていく人。
ローラーをかける人。目土を運ぶ人。その土を均す人。水くれをする人。
と、各自役割分担を決めて流れ作業で進めていく。




芝は、ロールにしてあり伸ばすと35cm×1mの切り芝が2枚入ってる。
貼っていく分には作業は早い。
広い敷地での芝張りなので、水糸を6尺ごとに張ってから芝を貼っていく。
そうすることで、曲がりを強制することが出来る。


張ったところから1トンローラーで転圧していく。



転圧したら目土をかける。
良質な相模原産の黒土。伸ばすのも楽。
トンボと使い古したガリガリの竹箒で伸ばす。



灌水は、川から水中ポンプで汲み上げて散水する。
この時期は、乾燥してたので1人が一日中水を撒く。それでも撒き足りないくらい・・・
張り終わってから一日中雨が降ってくれると10人工くらい助かるのだが・・・
そう上手くいかないか。
乾燥注意報が何日も続いた。



某米軍基地での灌木の植え込み。



防衛庁と市への借地の境界を示すための植栽。
植木畑のようにクルメツツジを植えていく。





プルーン畑の剪定工事。
100本あまりのプルーンの枝を整枝する。




企業庁から特命できた某湖ダムでの管理。
今時分に機械除草と人力除草をする。
管理用地の維持管理工事。



特に網場(あば)と呼ばれる監視艇の停泊する浮橋に群生する雑草の撤去に一苦労した。


ゴミ袋に人力で取った雑草を入れて陸に運び処理する。
歩くたびに揺れる浮橋は、スリル満点!



湖面に時折吹く風も冷たく。
この作業で風邪をこじらしてしまったらしい。



某マンション建設工事に伴う植栽工事。

土木と建築が大幅に遅れ工期間近の突貫工事。


外溝でフェンス屋・設備屋・電気屋・道路屋・水道屋などが入り乱れてる中での植栽。
植えた傍から管の嵩上げ等でポットものは抜かれたりして2度手間も多々ある。


GL(グランドライン)もハッキリしない中での客土入れ。
そして植栽と芝張り。


後になって施主から客土の追加の依頼あり。
全ての植物を抜いて土を追加し再度植え込む。
中々工事が進行しない(T-T)



そんな中、作り物も同時進行する。
建仁寺垣だ。

ここで、余談だが。昔、私が若い頃に番頭さんたちが「けんねんじ」と発音していた。
本当は、「けんにんじ」なのだが、今も私は、その発音が好きで
わざと「けんねんじ」と発音している。「けんねんじ」は、たぶん江戸なまりだろう。




久しぶりの生の材料を使っての作り物。
(最近は、樹脂やアルミの材料で作るのが多かった)

時間も忘れて、ひたすら建仁寺を作る。
ただ、丸太や貫板が素のものを使う仕様。
個人邸では、焼きを入れたものを使うのだが・・・
それでもCADで出された図面を片手に仕様書どおりに作成していく。
立て子の竹は、昔は真竹だった気がしたが今は孟宗なのか。
かなりぶ厚い。
3箇所で13m分を作るのだが全てが両面施工。
昔は、この立て子も丸竹から割って使ったものだが
今は、機械で切った真っ直ぐなものを1間分1束で売られている。


ここで、建仁寺垣の簡単な作業手順を紹介していく。




まず、通称「ダブスコ」ダブルスコップで丸太を埋める穴を掘る。
丸太の天辺までの高さは、1間(1.8m)。
8尺の丸太を60cm埋め込み土を少しずつ戻しながら「突き棒」で丸太の回りを付き込む。
1本の丸太の高さが決まれば、もう1本の丸太(親柱)は、水糸を張り水平器で水平を出して決める。
中柱を入れる場合は、10cm低くしておく。



適当な高さ(ここでは丸太の天辺から4尺下がり)に貫板を嵌め込む。
板の厚さ分の溝をノミで掘る。



貫板を両柱に水平にはめこむ。



貫を入れたのは、その下に四ツ目垣にして透かすため。
上から下まで「けんねんじ」の立て子を通すときは貫を入れない場合もある。

最初に四ツ目を作っていく。
胴縁を打ち、丸竹の立て子を立てる。
竹と竹の接点を黒の棕櫚縄で結束して四ツ目垣の完成。




「けんねんじ」の押し縁と胴縁にする竹を割る。



竹のバリを小ナタで削ぎ落とし



胴縁を丸太に釘で打ちつける。
この時の間隔は、等分にしなくても良い。(今回は仕様書に従ったので)
むしろ上と下の間隔は、上を弱冠広くしたほうが安定感が出る。




さて、ここから「けんねんじ」の見せ場の立て子のしつけ。



胴縁に水糸で仮にしつけていく。
立て子の天地を交互に置いていくことで垂直を保つ。

丁寧にするなら。竹を「籾殻」で磨くと綺麗になる。
(籾殻は、近頃手に入りにくくなったが・・・)



立て子を並び終えたら押し縁を押し付ける。
棕櫚縄で結ぶまでの間、針金で仮に押さえておく。



決められた段の押し縁をつけて。
黒の棕櫚縄で本決め。




びっしりと並べられた竹の間に棕櫚縄を通すのには「クリ(繰り)針」と呼ばれる道具を使う。



飾り結び(玉縁)をして完成。



凄く簡単に作り方を紹介したが、本当はもっと細かいところで注意するところもある。
こういうのを作るのは、実際に現場で教えるのが飲み込みやすい。
兎に角こういう仕事は少なくなってきているので、こういう仕事があったら若い未経験者に
やらせて教えるのが良い。
特に結びは、現場で直に教え結ばせた方が飲み込みも早い。

と、言ったものの。久しぶりの「けんねんじ」に自分が率先して造っていってしまったかも(-_-;)



アー、楽しかった(笑)

年度末の慌しさも4月の初めまで。
それからGWまでは、仕事も少し甘くなる。








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