(2008’年度末工事)
平成19年度の年度末工事も慌しかった。
まず3月の初めは、某山の遊歩道や擬木柵、ベンチなどの設置工事。
これは、山を登ったり下りたり息の切れる作業だった。

砂利や砕石掘削現場で採掘し終えた山に登山道を作っていくもの。
移動や材料の荷揚げに苦労する。

頂上から道は作っていくので最初の頃は、天辺まで徒歩で登っていくまで容易じゃなかった。
しかし、山の中の空気は旨い!
杉が多いので花粉症の人には辛いかもしれないけど・・・

道は、間伐材を利用して作っていく。
この山は、週末になると登山者も登ってくる。
いずれ何年後かは整備された登山道が他の尾根から続いて歩きやすい道が完成する。
益々登山者も増えることだろう。

重機も入れられるので作業は比較的楽。
杉丸太を1.5m間隔に両脇に設置し
勾配の有る箇所には一定間隔で横にも杉丸太を入れていく。
そして中にウッドチップを敷き詰める。

遊歩道作りの合間に山桜やイロハ紅葉などの植栽もする。
白木の丸太で全てニ脚の鳥居で支柱を施す。

※今月の作業は、全てカメラ付きの携帯で撮ったので画質が悪いがご容赦を。

完成した遊歩道。
丸太の間に敷きこんだウッドチップが歩いてて心地良い。
このチップは下の置き場からペイローダーで運搬した。
山を下りたり登ったりと何往復しただろ。

さあ、あともう一息!

チョット一服♪
暫しの休憩。山の中で飲む暖かいコーヒーは美味い。

↑↑は、丸太材をユンボで運んでるところ。
擬木柵もベンチの設置も植栽も終了し
残すところ遊歩道のみとなった。
遊歩道には、作業員が多くても逆に能率が悪くなるので
数人は、別の現場へ分かれることにした。

↑↑その別の現場。
某市役所新庁舎建築に伴う屋上緑化広場工事。
ここは、まだ我々が完全に入れる状態ではなかったが、工期が迫ってるので
出来るところからこなしていく。

ゼネコンの現場は、8:00からの朝礼で始まる。

我々の作業は、荷重制限の有る広場での緑化工事。
材料は、主に
@土の約半分の軽量土壌
Aプイムボードと呼ばれる発泡スチロールの土盤の保護材
B透水シート
CパーライトやDOパイプ、ヘチマロンと呼ばれる排水材
Dタイマーにより灌水できる灌水装置(ホース)
E低木類
F根が盤に侵入するのを防ぐ耐根シート
G布地のガムテープに強力両面テープ多数
等である。

それらをメーカー(東邦レオ)の施工マニュアルの通りに進めていく。

材料の荷揚げは、主に60t吊りラフターを使う。

材料の荷おろし。

ラフターのオペさんから作業状況が見えないので、無線をメットに装着して交信し荷を下す。

玉掛け(荷の誘導)は、オペから直接見える場合は、手による合図であるが
無線の場合は、誘導に取り決めの合図がある。
ラフターは、ほとんど親(ブーム)と子(フック)しか動かさない。
「子スラー」「親ゴーヘー」などと合図して荷を目的の場所に下す。
子は、フック(ワイヤーの巻上げ巻き下げ)
親は、ブーム。
スラーは、〔下げる〕という意味で
ゴーヘーは、〔上げる〕という意味。
「子スラー」は、フックを(巻き)下げる
「子ゴーヘー」は、フックを(巻き)上げる
「親スラー」は、ブームを伏せる
「親ゴーヘー」は、ブームを起こす
その4種類に旋回が入る。
旋回は、「右旋回」「左旋回」でOK
早く動かしてもらいたい場合は、「高速」
ゆっくり動かしてもらいたい場合は、「ゆっくり」
をそれぞれの頭につけて合図する
例えば「ゆっくり子スラー」は、「ゆっくりフックを(巻き)下げて」という意味
「ゴーヘー」は、略して「ゴー」だけでも良い。

軽量土壌(プライムソイル)を約150袋くらいを日を変えて下す。
1日は30袋〜40袋くらい。

プライムボードを貼ったら透水シートを敷き、そこへプライムソイルを敷き均す。

透水シートの上に敷きこむプライムソイル。

トンパック或いはフレコンと呼ばれる1リューベ入りの大袋。
今回使ったフレコンは、使い捨てタイプなので
吊ってる状態で下地をカッターで切り材料を空け下す(流す)。
使い捨てでないフレコンもあって、その場合は底に開閉口がありロープで綴じてある。
吊った状態で底のロープを引っ張って開放して中のプライムソイルを出す。
空になったフレコンは、再度材料を詰め込んで再利用が出来る。
今回のは使い捨てなので大袋のゴミが大量に出た。

プライムソイルは、1つのフレコンで凡そ800s。
屋上緑化資材の開発、販売を手がける東邦レオ(株)が、人工土壌の生育性能や施工性の良さを追及し、
屋上緑化はもちろん、植栽用として開発した。
物流コストを削減、低コスト化を実現した。
弊社が以前圏央道八王子ジャンクションの植生基盤で利用した同社の「ビバソイル」よりも
軽量化され保肥性なども高まったらしい。
同社の「プライムソイル」の謳い文句は以下
↓↓
| @ | 優れた保水性と透水性を兼ね備えた軽量骨材 |
| A | 保水性と保肥性を向上させる粘土を適度に配合 |
| B | 良質な自然土壌に近い生育性を実現 |
| C | 一般的な軽量人工に比べて、風による飛散を低減 |

施工中に雨がかなり降った日もあったが軽量土壌はベタつかず
その上を歩いた地価足袋で建物の回りを歩いてもタイルなどを汚す心配は無い。

芝を張るための下地ごしらえと客土が、何日か続く。

ある程度土壌を敷き均したら灌水用のホースをセットし埋設する。

ロール芝が、届いた。
ロールを広げると1つで1u分貼れる。
10枚入りの切り芝より手間が削減される。


芝もユンボもラフターで揚げる。

糸を張って整地してから芝を張り始める。

傾斜のキツイところには竹串を打って止める。
芝の仕上がりは、周りのタイルの仕上がりと同じ高さで(ゾロに)仕上げる。

タイル屋や電気屋、鳶、左官屋、ガラス屋などの業者と絡み合いながらの作業・・・
理想は、他業者が全て完了してから我々の作業が出来ればスムーズに進行するのだが・・・
ま、ゼネコンの現場は何処もこんなもん。

一服は、決められた休憩所(喫煙所)で取る。
一服の時間は、工程の打ち合わせミーティングの時間でもある。

さあ、いよいよ大詰め!
しかし結局工事は4月に入っても終わらなかった。
いや、終えることが出来なかった。
張り終わった芝を再び剥がされタイル張りのし直しやらダメ直しをタイル屋がやらされている・・・・・
剥がすのは仕方ない(こういう現場では日常茶飯事)が出来たら根を表にして
ほったらかしにしないで欲しい。
枯れてしまった芝も何枚あったことか・・・
枯れた芝は、コンテナに捨てて新しい芝を注文することにした。

法(のり)には、フィリフィラオーレやハイビャクシンを植える。
芝を切りながらポット苗を移植ゴテで植えていく。
法は、急なので足場に滑り止めの網を敷きながらの作業。

大体完成した。
3月18日の工期が4月の頭まで延びてしまった。
あとダメ直しやチョットした仕上げは、若手の代理人に任せ
私は、別の若いのと他の現場へ入ることにした。