コブシ(辛夷)



〔原産地〕 日本

〔分類〕 花木 モクレン科

〔形態〕 落葉広葉高木


先日,面白い資料がでてきたので,今回は,その抜粋でコブシの生態を紹介しようと思う(手抜き?)

     [タキイ種苗(株)発行「園芸新知識」 2000年4月号より]
    植物ウォッチング(その1) 木原記念横浜生命科学振興財団  木原ゆり子

コブシは,1億年も前の白亜紀から生きているモクレン科マグノリア属(モクレンの仲間)の一種で
マグノリア属は,化石の調査で白亜紀中期から第三期にかけて北半球一帯に広く分布していたことが
知られています
コブシは,日本全土と済州島に自生しています。昔から農事暦と深い関係を持ち,北国の早春の農作業は
コブシの開花を基準として行われることが多かったようです
樹冠いっぱいに白く咲きそろうコブシの花を,北国ではサクラに見立て「田打ち桜」「種蒔き桜」などと
親しんできました
コブシは,春に先駆けて花を咲かせるために,つぼみはわずかな温度変化にも敏感で,太陽を真っ先に受ける
部分からふくらみ始めます。南側の部分が急速に膨張すると,つぼみの先端が反り返って北を指します。
つぼみが北を指す現象は,本州から九州の日本海側に多いコブシに似たタムシバにも見られます
また,庭木として植えられているハクモクレンやシモクレンで観察することができます。
このような植物は「方向指標植物」と呼ばれています
すべてのつぼみが北を指すわけではありませんが,登山のガイドブックに「早春に山で道に迷ったら
コブシのつぼみを観察せよ」とアドバイスが載っているのを見たことがあります
1本の木の中で,北向きのつぼみがどれほどあるかを観察することは,私の早春の散歩の楽しみの1つです。
方向指標植物としては,ヤナギ科のネコヤナギも有名です。ネコヤナギの銀白色のちいさい花穂は,
コブシの場合と同じように陽光をたっぷり受ける側がまずふくらむので,先端が北に反ります。
小さなネコのしっぽが一斉に北を向いているのを見ると,春の足音が聞こえてくるようです。

皆さんも今度コブシを見かけたら,どれだけのつぼみが北を向いているか観察してみては



あー北国の春ー♪ コブシ咲くあの丘北国のー♪



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